何より生活を活発にすることは、生活不活発病の予防のために重要である。病気や体力の低下、気持ちの落ち込みや生活環境などさまざまな要因によって、誰しも生活不活発になり得る。そんな中で少しでも生活を活発にするために必要な心がけや改善策をぜひ知っておきたいものだ。
まず大切なことは、動くことが可能な環境作りが挙げられる。足が不自由な場合は杖を作ったり自分に合う靴をオーダーしたりする工夫をするといいだろう。家の前に階段があって外出しにくいなら、段差を取ってフラットにするリフォームをする手がある。その次に、できるだけ体を動かすことを習慣付けるような心がけが大切だ。毎朝1時間のウォーキングやラジオ体操などを日課にするのもおすすめである。毎週土曜日は、例えば登山やヨガの日というように決めてしまうのも一つの方法だ。テレビを見ながらストレッチをするのも、良い習慣と言える。
何かしら社会参加の機会を作ることも、生活不活発病の予防になる。仕事はもちろんのこと、ボランティア活動やサークル、勉強会などに参加してみる方法もある。何かしら外で開催されることをスケジュールに組み入れるだけで、やりがいや生きがいを見つけることができる。それが楽しみとなり、自然と活発になれるはずだ。何か疾患がある場合、行動に制約ができてしまうのは仕方のないことだ。けれども必要以上に「してはいけないこと」を決めるのではなく、医師や専門家に相談してその中で動けることを探していくようにしたい。できることを見つけて取り組めば、生活不活発病から遠のくことができる。